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コストをかけるべき場所とは? 注文住宅で後悔しないコスト配分

憧れのマイホームづくりといえば、人生最大級の大きな買い物であり、その上、何度も経験することのないものですから、失敗しないよう、損をしないよう、情報収集に励まれている方も多いと思います。

せっかく自分たちの選択次第で、理想を現実にできる「注文住宅」を選んだのなら、「こうしておけば良かった…!」と後悔するのは避けたいですよね。

お金を無限にかければ、全てにおいて満足のいく家を建てることも可能ですが、往々にして予算には限りがあるもの。

特に大きなお金を動かすマイホームづくりにおいては、打ち合わせも後半にいくにつれて金銭感覚が麻痺しがちなので、必要に感じたからといって当初の予定より大幅に予算をオーバーするのはオススメしません。

ということは、上手な予算分配が、後悔しないマイホームづくりの肝になるわけです。

そこで今回は、注文住宅において、コストをかけるべき場所の優先順位をご紹介。ぜひ、予算分配の参考にしてみてくださいね。




第一にお金をかけるべきは「普段の生活で意識しない部分」

一戸建てを建てるにあたり、予算分配で後悔しないためには、まず「後から変更できない場所」もしくは「後から変更すると多額の費用がかかる場所」を優先することをおすすめします。

例えば、構造材、断熱材、窓サッシ、外壁材、屋根材など。

外壁材や屋根材の色などは多少見た目にも影響が出ますが、基本的に普段の生活ではあまり意識をしない部分です。しかし、家で過ごす上で、これらの部材は快適性に直結するのが特徴です。

安全性でいえば、耐震性や耐久性といった主要構造部は、後悔する頃には命がない場合もありますから、コストカットを避けるべき第一のポイント。耐久性が求められる外壁や屋根に関しては、メンテナンスにかかるランニングコストに大きな差が出る場合もあります。

例えば初期費用が比較的リーズナブルな「スレート屋根」と呼ばれる「コロニアル」を選ぶと、早ければ7〜8年、平均して10年前後でメンテナンスが必要になりますが、アトリエプラスで一番人気の「ガルバニウム鋼板」なら20年前後まで引き伸ばすことができます。



次に、家族の健康に直接関わるのが、暑さや寒さといった快適性。特に家が「暑い」「寒い」というのは、住んでから感じる後悔ポイントの筆頭なので、断熱材や窓サッシなどにもしっかりと予算をかけた方が良いでしょう。

具体的に、窓サッシでいえば、日本の住宅で最も多く採用されている、アルミフレームで単板ガラスの窓はとても外気の影響を受けやすい部材。一方で樹脂フレームや二重ガラスなどを採用した耐熱窓を採用すれば、家の断熱性能をぐっと上げることができます。

リフォームで窓サッシの総入れ替えをするのは相当なコストが発生しますから、最初に予算を割いておくと良いですね。




内装は「一番多くの時間を過ごす場所」を最優先に

次に考えるべきは内装。ではどこから予算を割いていけば良いか、というと、「家族が一番多くの時間を過ごす場所」または「毎日使う場所」がポイントになってきます。

たとえば、リビングやキッチン、お風呂や玄関は毎日使いますが、屋根裏部屋など、毎日使うわけではないスペースなら優先順位を下げて考えましょう。

家族が必ず一度はリビングに集うなら、ちょっと奮発して、「入った時の空気感が違う」といわれるほど、調湿効果や消臭効果に優れた漆喰を壁材に採用するのも良いでしょう。内装の中でも直接肌に触れることの多い床材も、しっかりと予算をかけて良い部材です。

また、たっぷりと柔らかな日差しをリビングに取り入れるために、吹き抜けを配置するのもおすすめ。

さらに、しっかりと十分な収納スペースを確保したり、電源となるコンセントを多めに配置したり、お風呂や玄関を広めに確保すると、家事や育児でのストレスが減らせ、作業効率が上がり、暮らしに余裕が生まれることにもつながります。

また、比較的後からでも手を入れやすいのが外構ですが、駐車スペースだけは、できる限りスペースに余裕を持たせることで、日々の余計なストレスを感じなくて済むので、ぜひ検討してみてくださいね。


設備は家電と同様10〜15年周期で更新が必要



家づくりにおいて、設備選びは楽しいところではありますが、実は大切な我慢ポイント。設備は容易に更新ができるほか、給湯器やビルトインの食洗機など、毎日、高確率で稼働しているものは、家電と同様、10〜15年周期で故障したりして、更新が必要になります。

必ず買い替えの時期がやってくるとするなら、大きなお金を動かす新築のタイミングで、無理して奮発をする必要はありません。

ただし、お掃除や炊事といった、家事が楽になるという点においては、予算をかけるべき場合も。特に共働きが当たり前となるこれからの時代は、時短にポイントを置いて設備を選ぶと、住んだ後の満足度が上がりますよ。


オーダーメイドや無垢材は本当に割高か?

システムキッチンとオーダーメイドキッチン、みなさんは、どちらが高価なイメージがありますか?

量産されているシステムキッチンには、オーダーメイドキッチンに比べ、確かにリーズナブルなシリーズも存在します。しかし、ショールームへ見学に行けば、普及品に並んで、高級品もズラリとラインナップされていることに気付くはずです。

高級品を前にしたら、普及品はどうしても安っぽく見えてしまうもの。そうなると、もう少し高いグレードのものにしようか…なんて思いませんか。そしてシステムキッチンは、引き出しの表面に貼られている面材の違いだけで、価格が跳ね上がったりするのです。

そうなると、オーダーメイドキッチンとさほど変わらなかったり、むしろオーダーメイドキッチンの方が安くなったりする場合もあるんですよ。

予算がさほど変わらないなら、余計な引き出しの仕切りなど、自分にとって使い勝手の良くない機能も付いているキッチンよりも、自分の使い勝手を隅々まで反映させたオーダーメイドキッチンの方が満足度は高いですよね。

また、フローリングに無垢材を希望すると「高いですよ」と実際に高価な見積もりを提示され、あきらめかけている方はいらっしゃいませんか?

でも実は、無垢の木のフローリングはそれほど高いものではありません。例えばアトリエプラスのお客様に人気のあるナラの無垢材は、床暖房対応の合板フローリングよりもリーズナブルだったりします。最近では木材の需要が減少してきているため、国産でも良い建材がリーズナブルに手に入るのです。

ではなぜ大手のハウスメーカーが無垢材を避けたがるのか? というと、合板のフローリングに比べて工事の手間がかかる上、天然素材だからこそ、反ったり縮んだりするため、クレームにつながりやすいという特徴が関係している可能性が考えられます。

また、「総檜づくり」と聞けば高級なイメージがありますが、歴史的建造物に使われるような、節のない超高級品を使うわけでなく、通常のヒノキの柱を使うとしたら、一般的なスギの柱と比べても、戸建ての場合、その差額は20万円程度でかなえることができます。

20万円を追加するだけで、耐湿・耐水性に優れ、強度もあるヒノキを家の柱に使えるのなら、強くて長持ちする家を目指す人にとって、とても意味のあるコストの掛け方になるのではないでしょうか。

とはいえ、主なハウスメーカーのパッケージプランの場合、「柱は何を使いますか?」などと選択を委ねられることはほとんどないでしょう。それどころか、設備に選べるグレードに指定があり、それ以外を希望すると、本来の商品価格よりも割高になるケースも。

自分たちにとって意味のある場所にはき適正価格で予算を掛けたいと思う方は、ぜひ「フルオーダー住宅」を検討してみてください。



フルオーダー住宅は適正価格で自由に予算を割り振れる

アトリエプラスでは、フルオーダー住宅という特性上、見積もりの際に全ての部材の内訳を見ることができます。

プランにセットされていない設備や部材の見積もりが極端に高いこともありませんし、全てが適正価格なので、それに対して、お客さまご自身が決めた優先順位をもとに、「この金額だからやろう」「やめておこう」と判断をすることができるのです。

そして私たちはお客さまの理想の形をうかがいながら、こだわった方が良い部分と、おさえた方が良い部分を的確にご提案することを大切にしています。ですから、予算に合わせて、より長く安全に、ストレスなく暮らせる理想の住まいを望まれる方は、ぜひ、一度ご相談にいらしてくださいね。



メンテナンス費用の貯蓄も忘れずに

最後に、忘れては行けないのがメンテナンス費用です。マンションなら管理費などで積み立てることになりますが、戸建ての場合は少しずつでもコツコツと積み立てておくことが大切。

補修はだいたい10年に1度のタイミングで入りますから、その間に少しずつでも毎月積み立てておくと慌てずに済みますよ。

だいたいの金額の目安としては200万円前後。月々に1万5000円積み立てておけば10年でだいたいの修繕費を積み立てることができます。

ぜひ、マイホームに住み始めてからすぐに始めてみてくださいね。



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